価値観 目次

経営理念は変えてはいけないのか?

一歩先んじる 松下幸之助正しい経営理念というものは、基本的にはいつの時代にも通ずるものである。経営というのは、結局、人間が人間自身の幸せをめざして行うものなのだから、人間の本質がいつの時代においても変わらないものである以上、正しい経営理念も基本的に不変であると考えられる。だからこそ、それだけ正しい経営理念をもつことが大切なのである。

しかし、その経営理念を現実の経営の上に表すその時々の方針なり方策というものは、これは決して一定不変のものではない。というよりも、その時代時代によって変わっていくのでなければならない。いいかえれば"日に新た"でなくてはならない。この社会はあらゆる面で絶えず変化し、移り変わっていく。

だから、その中で発展していくには、企業も社会の変化に適応し、むしろ一歩先んじていかなくてはならない。それには、きのうよりきょう、きょうよりあすへと、常によりよきものを生み出していくことである。きのうは是とされたことが、きょうそのままで通用するかどうかはわからない。情勢の変化によって、それはもう好ましくないということが往々にしてあるわけである

経営理念という根本の考え方は変えてはいけないが
経営方針というものは時代に合わせて変えていけなければならない

というのが松下幸之助の考え方です

つまり、根っこにはしっかりとした考え方を持ちながら状況の応じて方針や戦略を変えていかなければならない

いつまでも、同じやり方でいい成果を出そうとしてもダメである
顧客の志向や求めているものが変われば、自社のやり方、商品を変えなければならない
ということです

「経営理念は変えないが、経営戦略は変えなければいけない」ということです

経営理念は始めからあるのか?

力強い経営 松下幸之助実をいえば、私自身事業を始めた当初から明確な経営理念をもって仕事をしてきたというわけではない。私の仕事はもともと家内と義弟の三人で、いわば食べんがために、ごくささやかな姿で始めたことでもあり、当初のあいだは経営理念というようなものについては、何らの考えもなかったといってもいい。

もちろん、商売をやる以上、それに成功するためにはどうしたらいいかをあれこれ考えるということは当然あった。ただそれは当時の世間の常識というか、商売の通念に従って、"いいものをつくらなくてはいけない、勉強しなくてはいけない、得意先を大事にしなくてはいけない、仕入先にも感謝しなくてはならない"というようなことを考え、それを懸命に行うという姿であった。

そういう姿で商売もある程度発展し、それにつれて人もだんだん多くなってきた。そして、そのときに、私は"そういう通念的なことだけではいけないのではないか"ということを考えるようになったのである。

つまり、そのように商売の通念、社会の常識に従って一所懸命努力することはそれはそれできわめて大切であり、立派なことではあるけれども、それだけでなく、何のためにこの事業を行うかという、もっと高い"生産者の使命"というものがあるのではないかと考えたわけである。

そこで私なりに考えたその使命というものについて、従業員に発表し、以来、それを会社の経営基本方針として事業を営んできたのである。それはまだ戦前の昭和七年のことであったけれども、そのように一つの経営理念というものを明確にもった結果、私自身、それ以前に比べて非常に信念的に強固なものができてきた。

そして従業員に対しても、また得意先に対しても、言うべきことを言い、なすべきことをなすという力強い経営ができるようになった。また、従業員も私の発表を聞いて非常に感激し、いわば使命感に燃えて仕事に取り組むという姿が生まれてきた。

一言にしていえば、経営に魂が入ったといってもいいような状態になったわけである。
松下幸之助

経営理念は始めからあるのか?経営理念は起業するときからないとダメ!という方も多いようですが、上記の松下幸之助の言葉にあるように決してそうではありません
会社を作ったときはまず、食べるために働いているのが多くの方の姿です
食べることもできないのに「経営理念が大切!」と叫んでいても会社が倒産したら元も子もありません

「衣食足りて礼節を知る」という言葉があるように、はじめは食べるために働いていても何ら恥じることはありません
しかし、売り上げがたち、社員を数人でも雇うようになったら経営理念について考え始めることは大切です

敬について 森信三

前の時間には、礼というものが教育の土台になるということについて話しましたから、今日は一歩をすすめて、一つ、礼の本質としての「敬」という問題についてお話しましょう。

ところで普通には、礼儀を正しくすると言えば、何か意気地のない人間になることでもあるかのように、考えている人もあるようですが、そうではなくて、礼はその内面の敬のこころの現れです。では敬とはどういうことかと申しますと、それは自分を空うして、相手のすべてを受け入れようとする態度とも言えましょう。ところが相手のすべてを受け入れるとは、これを積極的に申せば、相手のすべてを吸収しようということです。

ところが、相手のすべてを吸収しようとすることは、これをさらに積極的に申せば、相手の一切を奪わずんば已まぬということだとも言えましょう。ですから真に徹底した敬というものは、生命の最も強い働きに外ならぬわけです。ですから、すべて尊敬するとか敬うということは、自分より優れたものを対象として発するこころの働きです。自分よりつまらないもの、自分より劣弱なものに対して、敬意を払うということはかつてないことです。

ですから敬うとは、自分より優れたものの一切を受け入れてこれを吸収し、その一切を奪いとって、ついにはこれを打ち越えようとする強力な魂の、必然な現れと言ってもよいでしょう。しかるに世間では、人を敬うということは、つまらないことで、それは意気地のない人間のすることででもあるかのように、考えられているようですが、これは大間違いです。

それというのも、自分の貧寒なことに気付かないで、自己より優れたものに対しても、相手の持っているすべてを受け入れて、自分の内容を豊富にしようとしないのは、その人の生命が強いからではなくて、逆にその生命が、すでに動脈硬化症に陥って、その弾力性と飛躍性とを失っている何よりの証拠です。

そもそも人間というものは、単なる理論だけで立派な人間になれるものではありません。理論が真に生きてくるのは、それが一個の生きた人格において、その具体的統一を得るに至って、初めて真の力となるのです。したがって諸君らも、単に理論の本を読んでいるだけでは、決して真の力は湧いてこないのです。

真に自分を鍛えるのは、単に理論をふり回しているのではなくて、すべての理論を人格的に統一しているような、一人の優れた人格を尊敬するに至って、初めて現実の力を持ち始めるのです。同時にこのように一人の生きた人格を尊敬して、自己を磨いていこうとし始めた時、その態度を「敬」と言うのです。

それ故敬とか尊敬とかいうのは、優れた人格を対象として、その人に自分の一切をささげる所に、おのずから湧いてくる感情です。そこで仮に神仏を対象とした場合でも、これを単に冷ややかな哲学的思索の対象としている間は、まだ真に畏敬の心を発するには至りません。すなわち、それはまだ眺めている態度にすぎないのです。

しかるに今それを神仏、すなわち絶大な人格として仰ぐとなると、そこに初めて宇宙的生命は、有限なるわれわれ自身の内へ流れ込んでくるのです。バケツに汚い水を入れたままでは、決して新しい水は入らない。古い水を捨て去って、初めてそこに新たな水を満たすことができるのです。

尊敬の念を持たないという人は、小さな貧弱な自分を、現状のままに化石化する人間です。したがってわれわれ人間も敬の一念を起こすに至って、初めてその生命は進展の一歩を踏み出すと言ってよいでしょう。

敬について  森信三

教育と礼  森信三

私は教育において、一番大事なものとなるものは、礼ではないかと考えているものです。つまり私の考えでは、礼というものは、ちょうど伏さっている器を、仰向けに直すようなものかと思うのです。

器が伏さったままですと、幾ら上から水を注いでも、少しも内に溜まらないのです。ところが一たん器が仰向きにされると、注いだだけの水は、一摘もあまさず全部がそこに溜まるのです。これはまさに天地の差とも言うべきでしょう。実際人間は、敬う心を起こさなければ、いかに優れた人に接しても、またいかに立派な教えを聞いたにしても、心に溜まるということはないのです。

私がよく申す、批評的態度がよくないというのも、結局、批評的態度というものは、ちょうどお皿を縦に立てておいて、そこへ水を注ぐようなもので、なるほど一応湿りはしますが、しかし水はすぐに流れて、少しも溜まりっこないのです。そして結局は、濡れただけというのがおちというものです。

ところが、この喩えによっても分かるように、この敬というものは、まさに自分の態度の根本的な転換だと言ってよいでしょう。世間ではよく「百八十度的転回」などと言いますが、要するにそれは、根本的には敬う心を現す以外にないわけです。

ところがこの敬うというには、敬うところの対象がなければならぬ。しかしこれは、最初から誰にでも見付かるとは言えないのです。否、うっかりすると、生涯ついに敬うべき真の対象を見付け得ないでしまう人も、少なくないでしょう。そういう人は、つまり生涯器が伏さったままで終わる人です。

しかしこの敬う心を起こすということは、実際にはそう容易なことではないのです。そこでその手がかりとして、ここに形の上から敬う心の起きるような、地ならしをする必要があるわけです。そうしてそれが、広い意味での「礼」というものの意味でしょう。

それ故礼の行われないところに、真の教育の行われようはずがないのです。そこでまた今日大抵の学校では、実は真の教育は行われていないとも言えるわけです。と申すのも、真に礼の行われている学校というものは、きわめて少ないからです。たとえばこの学校などでも、なるほど下級生は上級生に対して礼をしますが、しかし上級生は下級生に対して、礼を返さない人が少なくないようです。

してみると、下級生の上級生に対する礼は、単に形式的な強制的なものと言わねばならぬでしょう。このことはたとえば諸君らのうちで、毎朝校門のところで、門衛の人に対して会釈して通る人が、果たして幾人あるかを考えてみても明らかなことでしょう。

何のために経営をするのか?

質問「あなたは何のために経営をしていますか?」

こう聞かれたら、あなたは何と答えるでしょうか? 実はこの質問はとても大切なのです。経営理念をつくるうえで最も根本的で大切な部分となります。ここの部分は次の文章を読む前に、少~しだけ、1分だけでもいいので、本を閉じ、目を閉じて自分なりに考えてみて下さい。

経営者であれば、自分が経営をする目的、動機を考えるということ。経営者でない方は、何のために仕事をしているのか?と置き換えてもいいと思います。自分の部署という会社を経営しているとしたら、それは何のためでしょうか?

1分経過・・・・

「経営の目的は利益を出すことだ!」と、ある上場企業の役員がたくさんの社員に向かって、大きな声で話をする会場に居合わせたことがあります。しかし、その発言は間違いです。

P・F・ドラッカーはいいます。「事業体とは何かを問われると、たいていの企業人は利益を得るための組織と答える。たいていの経済学者も同じように答える。しかし、この答えは、間違いであるだけではない。的外れである。」つまり、「経営の目的は利益を出すこと」と考えることは間違いなのです。さらに、的外れであると、P・F・ドラッカーはいいます。利益の役割は(1)業績悪化への備えであり(2)将来投資の費用であり(3)業績をみる指標であるといいます。

「経営の目的は利益を出すこと」という考え方は、「働く目的はお金を稼ぐこと」、「生きる目的は食べること」という考え方に似ています。確かにこういう考え方があるかもしれませんが、もう少し違った見方をしてみましょう。

では、経営の目的は一体、何なのか?
「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類、社会の進歩発展に貢献する」これ以外に、経営の目的はないと、私は思っています」。稲盛和夫

P・F・ドラッカーは学者であり世界を代表する経営コンサルタントです。しかし、実業をしたことがない人です。一方、稲盛和夫氏は世界で唯一人、1兆円を超える企業を2社つくりあげ、1兆円を超える企業1社を再生した実業家です。

稲盛和夫氏のつくった京セラの売上は1兆4,474億円、KDDIは4兆3,336億円、事実上倒産したJALの会長に就任し、再建後、売上は1兆2000億円、利益は2000億円を超える過去最高となりました。(2014年度3月現在)

つまり、世界最高の実績を出した経営者、といっていいであろう稲盛和夫氏が、経営の目的は、「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類、社会の進歩発展に貢献する」ことであるといっているのです。この考え方で圧倒的な業績という結果が出ているのですから、反論のしようがないのです。実業をしたことのない学者や評論家が何を言っても説得力はありません。したがって一度、「「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類、社会の進歩発展に貢献する」これ以外に、経営の目的はない」と我々も思ってみることをお勧めします。

さらにP・F・ドラッカーは、「企業の存在意義」とは顧客に貢献することだといいます。P・F・ドラッカーは「現代の経営」"The Practice of Management" の「ビジネスの目的」"The purpose of a Business" の中でこういっています。

There is only one valid definition of business purpose: to create customer.
「事業の目的として有効な定義はただ一つである。それは、顧客を創造することである。」「現代の経営より」

"business purpose: to create customer"とは、ビジネス(商売)の目的はカスタマーをクリエイトすることだ、ということです。

ここで、稲盛和夫氏とP・F・ドラッカーの両方の思想を統合すると、「ビジネス(商売)の目的は顧客を創造することであり、会社を経営する目的は社員を幸せにし、社会に貢献することである。」といえます。

息子へ

おまえにこの手紙を書いたのには3つの理由がある。

1. 人生は幸福も災難も無常だ。いつ死ぬかは分からないので早めに言っておきたい。
2. 私はおまえの父だ。私が言わなければ、誰も言ってくれない。
3. この手紙は私の悲惨な失敗体験から得たものばかりで、おまえの人生に役立つだろう。

今後の人生において、以下のことをよく覚えてほしい。

  1. おまえを悪く扱う人のことを気にしない。私とお前の母親を除けば、誰もおまえによくしてあげる義務はない。だからおまえによくしてくれる人を必ず大切にし、その人への恩を忘れてはならない。
  2. 世の中には、居なければ困る人は存在しない。所有しなければ困る物は存在しない。お前が愛しているすべてを失っても人生は何とかなるものだ。
  3. 命は短い。今日も浪費しているこの命は、明日にはもう消えるかもしれない。命を大切にしたいのであれば、命を楽しむ時間を増やすとよい。長生きよりも早く楽しむことが大切だ。
  4. 愛情は一種の感覚に過ぎない。時間や心境と共に変化する。最愛の人がおまえから離れた場合、慌てずに時間を待つがいい。時間がおまえの心を洗い清め、おまえの苦痛を和らげてくれる。恋に憧れ過ぎないこと。失恋を悲しみ過ぎないこと。
  5. 確かに多くの成功者はあまり勉強していない。しかし、これは勉強しなくても成功できることを意味しない。勉強で獲得した知識はおまえの武器だ。人はゼロから富を築くことができるが、何の武器も持たないと無理だ。これを絶対覚えておくのだ。
  6. 私の老後はおまえに頼るつもりはない。おまえの老後は私に頼れる訳がない。おまえが成人して独立した時点では、私の責任は終わった。今後、バスに乗るのかベンツに乗るのか、春雨スープを飲むのかフカヒレスープを飲むのかそれは、全部おまえ自身の責任だ。
  7. おまえは自分に信用を守ることを要求できるが、同じことを他人に要求できない。おまえは人に優しくすることができるが、同様なことを人に期待してはいけない。おまえが他人を扱うように、他人がおまえを扱うとは限らない。これを理解できないと人生は苦痛が溜まるばかりだ。
  8. 私は26年間、宝くじを買ってきたが、未だに三等賞にも当たっていない。リッチになりたいならば努力して仕事せよということだ。この世にはただのランチなどない。
  9. おまえと私は一回限りのご縁だ。お互いの縁がいつまで続くかは分からないが、共に過ごす時間を大切にしよう。お互い愛があろうがなかろうが、来世にもう出逢うことはない。


梁続璋

経営理念

ベンジャミン・フランクリンの13の徳目フランクリンは、良い習慣をつくり身につけるために、実行すべき良い習慣を13の原理原則を手帳に書き、毎日実行できたかどうかをチェックしたそうです。

  1. 節制 頭が鈍るほど食べないこと。酔って浮かれだすほど飲まないこと。
  2. 沈黙 他人または自分自身の利益にならないことはしゃべらないこと。つまらぬ話は避けること。
  3. 規律 自分の持ちものはすべて置くべき場所をきめておくこと。自分の仕事はそれぞれ時間をきめてやること。
  4. 決断 やるべきことを実行する決心をすること。決心したことは必ず実行すること。
  5. 節約 他人または自分のためにならないことに金を使わないこと。すなわち、むだな金は使わないこと。
  6. 勤勉 時間をむだにしないこと。有益な仕事につねに従事すること。必要のない行為はすべて切りすてること。
  7. 誠実 策略をもちいて人を傷つけないこと。悪意をもたず、公正な判断を下すこと。発言するさいも同様。
  8. 正義 他人の利益をそこなったり、あたえるべきものをあたえないで、他人に損害をおよぼさないこと。
  9. 中庸 両極端を避けること。激怒するに値する屈辱をたとえ受けたにせよ、一歩その手前でこらえて激怒は抑えること。
  10. 清潔 身体、衣服、住居の不潔を黙認しないこと。
  11. 平静 小さなこと、つまり、日常茶飯事や、避けがたい出来事で心を乱さないこと。
  12. 純潔 性の営みは健康、または子孫のためにのみこれを行なって、決してそれにふけって頭の働きを鈍らせたり、身体を衰弱させたり、自分自身、または他人の平和な生活や信用をそこなわないこと。
  13. 謙譲 キリストとソクラテスにみならうこと。


サウスウェスト航空=我々は自由を提供する事業を営んでいる 
メドトロニック=我々は人々の苦痛を除き、健康を取り戻し、寿命を延ばす

■ワタベウェディング
世界最高のブライダル企業を目指します

■オリジン電気
経営理念
人類社会に役立つ存在感あふれる企業を目指し
世界中から情報が集まり人が集まる「開かれた企業」となろう
オンリーワン技術を磨く「独自性ある企業」となろう
チャンスを与え失敗を乗り越え、任せることのできる「自己実現の場である企業」となろう

■オムロン
基本理念 企業は社会の公器である
経営理念 チャレンジ精神の発揮、ソーシャルニーズの創造、人間性の尊重

■壱番屋
【社是】「ニコニコ・キビキビ・ハキハキ」

■パソナグループ
【企業理念】「社会の問題点を解決する」

■大塚製薬
【経営理念】「世界の人々のために革新的な製品を」

■ハウス食品
【企業理念】食を通じて、家庭の幸せに役立つ

■ヤクルト
【企業理念】私たちは、生命科学追求を基盤として、世界の人々の健康で楽しい生活づくりに貢献します。

■サントリー
【経営理念】人々のより豊かな生活をもとめて

■テルモ
【企業理念】テルモは医療を通じて社会に貢献します。

■ツムラ
【経営理念】当社は、「生命の尊厳」を第一義とし、「自然と健康を科学する」という経営理念のもと、日本の伝統に培われた「漢方医学」と「西洋医学」との科学的裏付けをもった融合により、人々の健康と医療に貢献します。

■セコム
【要諦】
1.セコムは、安全文化を創造する。
2.セコムは、常に新しく革新的である。
3.セコムは、自らの手で自らを変化させ、誰もが変革の担い手である。
4.セコムは、よく考える集中力と、より早く行動する習慣を育む。
5.セコムは、強靭な意思と明快なシステム思考を重視する。
6.セコムは、妥協を排し、正しさを追求する。
7.セコムは、最高の安全を提供する。
8.セコムは、顧客に心の平和を与える。
9.セコムは、プロフェッショナルであることを真価とする。
10.セコムは、可能性に挑戦する。

運営基本10ヶ条
1.セコムは社業を通じ、社会に貢献する。
2.セコムは、社会に貢献する事業を発掘、実現しつづける責任と使命を有する。
3.額に汗し、努力の結果以外の利益は、受けない。
4.社会は一人ひとりの人間によって構成される。セコムも同様に一人ひとりの社員によって構成される組織体である。
5.セコムは他企業、他組織を誹謗してはならない。
6.すべてのことに関して、セコムの判断の尺度は、「正しいかどうか」と「公正であるかどうか」である。
7.セコムは、常に革新的でありつづける。
8.セコムは、すべてに関して礼節を重んずる。
9.セコムは、その時々の風潮に溺れず、流されず、常に原理原則に立脚し、凛然と事を決する。
10.セコムの社員は、いかなることに関しても、自らの立場、職責を利用した言動をしてはならない。

■電通【仕事鬼の十訓】
1.仕事は自ら創るべきで、与えられるべきでない。
2.仕事とは、先手先手と働き掛けていくことで、受け身でやるものではない。
3.大きな仕事と取り組め、小さな仕事はおのれを小さくする。
4.難しい仕事を狙え、そしてこれを成し遂げるところに進歩がある。
5.取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは......。
6.周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地のひらきができる。
7.計画を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。
8.自信を持て、自信がないから君の仕事には、迫力も粘りも、そして厚味すらがない。
9.頭は常に全回転、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとはそのようなものだ。
10.摩擦を怖れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練になる。

■ガリバー
Growing Together
 豊かな未来のために、ガリバーイズムの体現を通して、5つのステークホルダーと共に成長しつづけることを目指します。
社会
 信頼ある企業市民として、地域社会および国際社会との調和的発展を目指します。
お客様
 真心のこもった確かなサービスを通して、お客様に感動を提供し、満足と信頼の輪を育んでいきます。
社員
 全社員の物心両面の幸せの追求と、一人一人の自己成長の場を共に創造していきます。
パートナー
 志を同じくするパートナーと連帯し、業界の健全な発展のため、常に新しい発想を持って共に成長することを目指します。
株主
 健全かつ質の高い企業経営に努め、適正な成果の蓄積と還元を図り、更なる継続的な成長を目指します。

Exciting Gulliver
常にExcitingな時を邁進し、Excitingな夢を追いかけ、Excitingな人生を送ろう。
そのExcitingをGulliverで実現する。

信念十二ヵ条
1常に高い志を忘れず
2常に情熱を忘れず
3常に信頼を忘れず
4常にプラス思考を忘れずを忘れず
5常に挑戦を忘れず
6常に笑顔を忘れず
7常に行動を忘れず
8常に謙虚を忘れず
9常に真心を忘れず
10常に誇りを忘れず
11常に覚悟を忘れず
12常に感謝を忘れず

■キユーピーグループの社是・社訓
社是 楽業偕悦
社訓 道義を重んずること
創意工夫に努めること
親を大切にすること

志を同じくする人と業を楽しんで悦びをともにする、そこに仕事のやりがいがあります。まず心がけなければならないのは、道義を重んずることです。目先の損得ではなく、何が本当か、正しいかということを判断の基準にすることです。しかし、それだけでは目的を実現することはできません。そこで、次に大切なのは創意工夫です。あらたな考え方や方法、技術をもって仕事を進め、商品・サービスをより良くしていくことが大切です。そしてもうひとつが親を大切にすることです。わが子を想う親の気持ちをありがたく感じ、それに報いようとする気持ちが親孝行です。人の好意をありがたく感じ、それに報いることのできる人の周囲には、また好意を持って接してくれる人が集まり、その会社はおのずから発展していくことになります。

「華僑の教え」<18の金言>運は親切をした相手の背中から来る
許すことを知れば運命は変えられる
退却は重要な才能なり
何を始めるかに最も時間を費やすべし
ビジネスには大義名分が必要なり
準備していなかったチャンスはリスク
小さい約束こそが重要なり
家族を蔑ろにする者は成功せず
お金に使われず、お金を働かせるべし
50人の仲間が成功の核心となる
金鉱ではスコップを売るべし
安売りには必ず終わりがやってくる
嫉妬は成功の敵、愛嬌は成功の素
物事は因数分解して考えよ
汗ではなく考えることこそが富を生む
笑顔はコストゼロの最良戦略
「ありがとう」は必ず声に出すべし
欲望に忠実になるためにこそ禁欲的に

「店は客のためにあり、店員とともに栄える」商業界の初代主幹である、故・倉本長治が提唱した基本理念です
正しい商人のあり方を示すこの理念に基づいた十の教えが『商売十訓』です

商売十訓
一、損得より先きに善悪を考えよう
二、創意を尊びつつ良い事は真似ろ
三、お客に有利な商いを毎日続けよ
四、愛と真実で適正利潤を確保せよ
五、欠損は社会の為にも不善と悟れ
六、お互いに知恵と力を合せて働け
七、店の発展を社会の幸福と信ぜよ
八、公正で公平な社会的活動を行え
九、文化のために経営を合理化せよ
十、正しく生きる商人に誇りを持て

「五省」
一、至誠(しせい)に悖(もと)る勿(な)かりしか
真心に反する点はなかったか
一、言行に恥づる勿かりしか
言行不一致な点はなかったか
一、気力に缺(か)くる勿かりしか
精神力は十分であったか
一、努力に憾(うら)み勿かりしか
十分に努力したか
一、不精に亘(わた)る勿かりしか
最後まで十分に取り組んだか

聖訓五箇条
一、軍人は忠節を尽くすを本分とすべし
一、軍人は礼儀を正しくすべし   .
一、軍人は武勇を尚ぶべし     .
一、軍人は信義を思んずべし    .
一、軍人は質素を旨とすべし 

「ネイビー・スピリット」
五分前 時間厳守                 
出船 物心両面で有事即応の態勢を敷く      
同じ航路も初航路 油断大敵                 
指揮官先頭、率先垂範 経験の深い上級者が先頭に立って模範を示す.
サイレント・ネイビー 軍人としての本務に邁進し、大言壮語を慎む 全力で責任を果たし、失敗しても言い訳をしない
月月火水木金金 軍備に制限あっても訓練に制限なし

「万国津梁の鐘」 琉球の公益立国の宣言
≪琉球国は南海の勝地にして、三韓の秀をあつめ、大明をもって輔車となし、日域をもって唇歯となす。この二中間にありて湧出せる蓬莱の島なり。舟楫をもって万国の津梁となし、異産至宝は十方刹に充満せり≫
意味:琉球国は南海の景勝の地にあって、朝鮮のすぐれたところを集め、中国と日本とは非常に親密な関係にある。この日中の間にあって湧き出る理想の島である。船をもって万国の架け橋となり、珍しい宝はいたるところに満ちている。という意味で、琉球の交易立国を高らかに宣言しています

それでも、僕は・・・
1.人は不合理、わからず屋で、わがままだ。それでも、愛そうじゃないか。
2.何か良いことをすれば、自分のためにやったんだと、人はあなたを批判する。それでも、良いことをしようじゃないか。
3.もしあなたが成功すれば、偽者にせものの友人そして本物の敵が現れる。それでも、成功しようじゃないか。
4.今日、行った良いことは、明日には忘れられる。それでも、良いことをしようじゃないか。
5.誠実で、そして正直であれば、あなたは傷つくかも知れない。それでも誠実で、そして正直であろうじゃないか。
6.大きな理念を抱く大きな人は、小さな心を持つ小さな人に撃ち落される。それでも大きな理念を抱こうじゃないか。
7.人は弱者に同情するが、結局、強者になびいていく。それでも、少数の弱者のために、戦おうじゃないか。
8.何年もかかって築き上げたものは、一夜にして崩れ去るかも知れない。それでも、築こうじゃないか。
9.助けを必要としている人を、本当に助けたら、あなたは攻撃されるかも知れない。それでも、助けようじゃないか。
10.持っている最高のものを、世の中に与えたら、自分は酷い仕打ちを受けるかも知れない。それでも自分の最高のものを、世の中に与えようじゃないか。

(原文)
People are unreasonable, illogical and self-centered. Love
them anyway.If you do good, people will accuse you of selfish motives.Do good anyway.
If you are successful, you will win false friends and true
enemies. Succeed anyway.
The good you do today will be forgotten tomorrow. Do good
anyway.
Honesty and frankness make you vulnerable. Be honest and
frank anyway.
The biggest men and women with the biggest ideas can be
shot down by the smallest men and women
with the smallest minds. Think big anyway.
People favor underdogs but follow only top dogs. Fight for
a few underdogs anyway.
What you spend years building may be destroyed overnight.
Build anyway.
People really need help but may attack you if you do help
them. Help them anyway.
Give the world the best you have and you will get kicked
in the teeth. Give the world your best you have,
anyway.
Anyway The Paradoxical Commandments Finding Personal
Meaning in a Crazy World by KENT M. KEITHより神田昌典翻訳
日本語版「それでもなお、人を愛しなさい」ケント・M・キース著 大内博訳 早川書房

武家の家訓

士魂商才(しこんしょうさい)武士の精神と商人の才能を兼ね備えていること。実業家のモラルとして言われる語。

会津藩家訓15か条一、大君の儀、一心大切に忠勤に励み、他国の例をもって自ら処るべからず。
若し二心を懐かば、すなわち、我が子孫にあらず 面々決して従うべからず。
一、武備はおこたるべからず。士を選ぶを本とすべし 上下の分を乱るべからず
一、兄をうやまい、弟を愛すべし
一、婦人女子の言 一切聞くべからず
一、主をおもんじ、法を畏るべし
一、家中は風儀をはげむべし
一、賄(まかない)をおこない 媚(こび)を もとむべからず
一、面々 依怙贔屓(えこひいいき)すべからず
一、士をえらぶには便辟便侫(こびへつらって人の機嫌をとるもの
  口先がうまくて誠意がない)の者をとるべからず
一、賞罰は 家老のほか これに参加すべからず
  もし位を出ずる者あらば これを厳格にすべし。
一、近侍の もの をして 人の善悪を 告げしむ べからず。
一、政事は利害を持って道理をまぐるべからず。
  評議は私意をはさみ人言を拒ぐべらず。
  思うところを蔵せずもってこれを争うそうべし 
  はなはだ相争うといえども我意をかいすべからず
一、法を犯すものは ゆるす べからず
一、社倉は民のためにこれをおく永利のためのものなり 
  歳餓えればすなわち発出してこれを救うべしこれを他用すべからず
一、若し志をうしない遊楽をこのみ 馳奢をいたし 土民をしてその所を失わしめばすなわち何の面目あって封印を戴き土地を領せんや必ず上表蟄居すべし
  右15件の旨 堅くこれを相守り以往もって同職の者に申し伝うべきものなり

上杉 鷹山「なせば成る なさねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり」
伝国の辞
一、国家は先祖より子孫へ伝え候国家にして我私すべき物にはこれ無く候
一、人民は国家に属したる人民にして我私すべき物にはこれ無く候
一、国家人民の為に立たる君にて君の為に立たる国家人民にはこれ無く候

上杉謙信公家訓16ヶ条「宝在心」
一、心に物なき時は心広く体泰なり
一、心に我儘なき時は愛敬失わず
一、心に欲なき時は義理を行う
一、心に私なき時は疑うことなし
一、心に驕りなき時は人を教う
一、心に誤りなき時は人を畏れず
一、心に邪見なき時は人を育つる
一、心に貪りなき時は人に諂うことなし
一、心に怒りなき時は言葉和らかなり
一、心に堪忍ある時は事を調う
一、心に曇りなき時は心静かなり
一、心に勇みある時は悔やむことなし
一、心賤しからざる時は願い好まず
一、心に孝行ある時は忠節厚し
一、心に自慢なき時は人の善を知り
一、心に迷いなき時は人を咎めず

徳川家の剣術指南を担当した柳生家の家訓小才は、縁に会って縁に気づかず。中才は、縁に気づいて縁を生かさず。大才は、袖振り合う縁をも生かす。

伊達政宗の家訓一、仁に過ぐれば弱くなる。義に過ぐれば固くなる。礼に過ぐれば諂い(へつらい)となる。
智に過ぐれば嘘を吐く。信に過ぐれば損をする。
一、気ながく心おだやかにして、よろづに倹約を用い金銀を備ふべし。
倹約の仕方は不自由なるを忍ぶにあり。この世に客来たと思へば何の苦しみもなし。
一、朝夕の食事はうまからずとも褒めて食うべし。元来客の身になれば好き嫌いは申されまじ。
一、今日行くをおくり、子孫兄弟によく挨拶して、娑婆の御暇(おいとま)申すがよい。

徳川家康の家訓一、人の一生は重き荷を負うて遠き道を行くが如し、必ず急ぐべからず。
一、不自由を常と思えば不足なし
一、心望み起こらば、困窮したる時を思ひ出すべし
一、堪忍は無事長久の基
一、怒りは敵と思え
一、物好きは末に歎くことありと知れ
一、勝つことばかり知りて負くることを知らねば、害その身に至る
一、唯だ己を責めて人を責むるな
一、何事も及ばざるは過ぎたるに勝れり

岩崎家の家訓(三菱)一、小事にあくせくするものは大事ならず。宜しく大事業を経営するの方針を執るべし。
二、一度着手した事業は必ず成功を期せよ
三、決して投機的の事業は企つるなかれ
四、国家的観念を以って総ての事業に当たれ
五、奉国至誠の赤心は寸時も忘るべからず
六、勤倹身を持し、慈恵人を持つべし
七、能く人柄技能を鑑別し、適材適所に用いよ
八、部下を優遇し、事業上の利益は成るべく多く彼等に分与すべし
九、創業は大胆に、守成には小心なれ

三井家家訓一、単木は折れやすく、材木は折れ難い。汝ら相強力して家運の強固を図れ。
一、各家の営業より生じる総収入は、一定の積立金を引いた後、各家に分配せよ。
一、各家より年長者を一人あげ、「老分」と称してこれを全体の長とせよ。各
家はみな、老分の命令を聞くべきものとする。
一、同族は決して相争うことのないように。
一、固く奢侈を禁じる。厳に倹約を心掛けよ。
一、名将の下に弱卒なし。賢く有能な者を登用するよう、最大の注意を払うこと。
登用に当たっては、不平や怨嗟の声が上がらないようにせよ。
一、主人は一家のことについては、上下大小の区別なく、すべてに通じるよう心掛けよ。
一、同族の子供は、一定の年齢に達するまで奉公人と同様に扱い、番頭・手代の下で働かせよ。
決して主人のような待遇をしてはならない。
一、商売は見切り時が大切であることを心に留め置け。
一、長崎に出て、外国と商売取り引きせよ。

住友家家訓十三条主務の権限を越え、専断の所為あるべからず
職務により自己の利を図るべからず
一時の機に投じ、目前の利に走り、危険の行為あるべからず
職務上過誤、失策、怠慢、疎漏なきを要す
名誉を害し、信用を傷つくるの挙動あるべからず
私事に関する金銭の取引その他証書類には各店、各部の銘柄をもちうべからず
廉恥を重んじ、貧汚の所為あるべからず
自他共同して他人の毀誉褒貶に関して私議すべからず
機密の事を漏洩すべからず
我営業は信用を重んじ、確実を旨とし、もって一家の強固隆盛を期す。
我営業は時勢の変遷理財の得失をはかり、弛張興廃することあるべしといえども、
いやしくも浮利に走り軽進すべからず
予州別子銅山の鉱業は我が一家累代の財本にしてその業の深長は実に我が一家の隆衰に関す。
よろしく旧来の事跡に徹して将来の便宜をはかり、ますます盛大ならしむべきものとす。

価値観 ベンジャミン・フランクリンの13の徳目

13の徳目 =ベンジャミン・フランクリンの13の徳目

1. 節制
頭が鈍るほど食べないこと。酔って浮かれだすほど飲まないこと。

2. 沈黙
他人または自分自身の利益にならないことはしゃべらないこと。つまらぬ話は避けること。

3. 規律
自分の持ちものはすべて置くべき場所をきめておくこと。自分の仕事はそれぞれ時間をきめてやること。

4. 決断
やるべきことを実行する決心をすること。決心したことは必ず実行すること。

5. 節約
他人または自分のためにならないことに金を使わないこと。すなわち、むだな金は使わないこと。

6. 勤勉
時間をむだにしないこと。有益な仕事につねに従事すること。必要のない行為はすべて切りすてること。

7. 誠実
策略をもちいて人を傷つけないこと。悪意をもたず、公正な判断を下すこと。発言するさいも同様。

8. 正義
他人の利益をそこなったり、あたえるべきものをあたえないで、他人に損害をおよぼさないこと。

9. 中庸
両極端を避けること。激怒するに値する屈辱をたとえ受けたにせよ、一歩その手前でこらえて激怒は抑えること。

10. 清潔
身体、衣服、住居の不潔を黙認しないこと。

11. 平静
小さなこと、つまり、日常茶飯事や、避けがたい出来事で心を乱さないこと。

12. 純潔
性の営みは健康、または子孫のためにのみこれを行なって、決してそれにふけって頭の働きを鈍らせたり、身体を衰弱させたり、自分自身、または他人の平和な生活や信用をそこなわないこと。

13. 謙譲
キリストとソクラテスにみならうこと。

フランクリンは、良い習慣をつくり身につけるために、実行すべき良い習慣を13の原理原則を手帳に書き、毎日実行できたかどうかをチェックした

ベンジャミン・フランクリンの13の徳目

事業の目的 2

経営の目的とは何か?

あなたにとっても経営の目的は何でしょうか?何のために経営をしているのかが大切なのです
実は、この経営の目的を考える人が少ないのです

経営すること自体が目的ではないのです
経営とは人を幸せにする手段であり人を不幸にして経営をしても仕方がないのです
人を不幸にして自分だけが金持ちになる経営に価値があるのでしょうか?

売上を上げることが最大の目的になっている人がいますがそれは違います
売上最大だけが目的だと社員は金もうけの道具になり下がります
社員は経営のための手段ではありません
商品が売れているから社員をとる
売れなくなったらやめてもらえばいい
これ、社員が道具になっています
社員の採用は機械を買うのといっしょでしょうか?

経営は経営者の理念の実現
社員を幸せにし、社会に貢献するために会社という器があるだけです
経営の目的は全従業員の物心両面の幸福の追求と人類社会の進歩発展に貢献する
これしかないと稲盛氏は言います

つまり、社員が幸せになり社会に役立つということなのです
そのために経営をする
だから、社員を不幸にして経営をすることは間違っているのです
金もうけのために社員を道具として使う経営は間違っているのです

目的と手段が変わってしまっている
社員を幸せにする手段が経営なのです
経営とは人を幸せにする手段なのです

事業の目的

日米の価値観の違い

日米における価値観の違いがあります
これが経営の思想にでます

アメリカ型の経営は効率と利益追求
日本型経営は社員の幸福の追求

どこからこの違いが来るかと考えると一つは宗教だと思います

キリスト教など砂漠で生まれた宗教は自然をコントロールし征服する、対峙する、戦争をするという思想が根底にある

それは、そうしないと生きていけなかったからでしょう
自然環境が厳しいからです

しかし、日本はそうではない
水や気候、海の幸、山の幸に恵まれ
争ったり、征服したりする必要がなかった

自然環境がやさしい
自然に感謝して「いただきます」と生きてきた

数千年続くこの歴史がDNAに刻み込まれ日常の思想と行動に表れる

アメリカの狩猟型の経営はどううまく取ってくるか
日本の農耕型の経営は自然にまかせておく

日本では種をまき、木を植えれば自然に収穫があるという考え方です

だから、みんなで力をあわせようよ
自然に感謝して、幸せになろうね

自然から恵みを頂いたからお返しをしないとね
取り過ぎてはいけないよ

未来のために子孫のために、残しておくんだよ
という生き方です

確かに日本人には「宗教」はないのかもしれませんがそういった「思想」がある
つまり、「理念」があるということだと思います

このあたりが、アメリカ型の思想と違うところなのではないでしょうか?

経営は利他行

経営は自己の利益の最大化をはかること
利己的な行為

社員と社会を幸せにすること
利他的な行為

経営は自己の利益の最大化をはかること
会社は利益を追求するもの

という、間違った考え方を持っている方が一般的には多いと思います

しかし、会社は利益だけを追求する組織ではありません

経営とは利他行

人を幸せにする手段です

社員と社会を幸せにすること
利他的な行為なのです

ここのはじまりのところで間違っていると
利益を上げるために理念が必要と、目的と手段が逆転してしまいます

経営は理念を実現するためにあり企業を存続させるために利益が必要なのです

利益は生活の糧です

企業理念 経営理念 2

(1)社長の深層心理にだけある企業理念 経営理念
(2)言葉になっている企業理念 経営理念
(3)言葉が会社に浸透している企業理念 経営理念

(1)企業理念 経営理念はどの会社にも「あるもの」です、と言っています。
なぜなら、会社とは経営者の思いの実現であるからです。つまり、経営者の考えが会社という形をとっているということ。法的には会社とは突き詰めると登記簿という紙一枚で証明されるものです。

しかし一方で、会社とは社員を通じ、商品を通じ社長の想いを世に問うていると言えます。だから、企業理念 経営理念を、広い意味で「思い・考え」とすれば、どの会社にも企業理念 経営理念はあるのです。

ところが、それは普段、社長自身も「言葉」になってはいない、本人も気づかない深層心理にある思いの状態です

(2)言葉になってはいるが、強さがないスグ忘れちゃう企業理念 経営理念
これはいわゆる、額に飾ってある企業理念 経営理念です。言葉になっているのはいいことなのです。作らなくちゃ、と思って作っては見たものの、ちょっと借りてきた言葉なので、悪気はないがスグ忘れちゃう。手帳を見ないと言えない・・・企業理念 経営理念セミナーで1回作ったというようなやつです。社長の深層心理にある企業理念 経営理念とは別物なのが問題です。

(3)強い信念になっている企業理念 経営理念
はじめは借り物の言葉です。でも、毎日、毎日企業理念 経営理念を読んで声に出す。これはあってる、あれは違うと何度も何度も、企業理念 経営理念を100回くらい直すうちに、いつの間にか自分のものになる。夜中たたき起こされて「あなたの経営理念は?」と聞かれても言えるもの。社員とも共有され、社員の誰に聞いても言える。浸透している。

ここまで来ると本物の企業理念 経営理念。企業理念 経営理念が社風にまでなっている状態です。つまり、企業理念 経営理念を作るとは社長自身が自分の心の奥深くに問い、それを繰り返し直して言葉にするしかないようです。

創業の時の想いを思い出して下さい。人に熱く語れるような何かがあったと思うのです。

企業理念 経営理念が
高き志とも言えるようなものが。
企業理念 経営理念

経営理念とは何か?
経営理念は必要か?
経営理念のつくり方
企業の目的
企業は何のために存在するのか?

企業理念 経営理念

企業理念 経営理念の解釈の仕方

よく企業理念 経営理念は必要かと聞かれます。答えはカンタンで「必要です」、と言っています。さらに、企業理念 経営理念は必要、必要でないというものではなく、「あるもの」です、と言っています。

その理由はこれです。
企業理念 経営理念とは何か?と聞かれるとき以下のように3つ答えています。

(1)社長の深層心理にだけある企業理念 経営理念
(2)言葉になっている企業理念 経営理念
(3)言葉が会社に浸透している企業理念 経営理念

企業理念 経営理念といっても違う意味で解釈されています

事業の目的
企業は何のために存在するのか?

事業の目的

事業の目的 意義を明確にする
「全従業員の物心両面の幸福の追求とともに人類社会の進歩発展に貢献する」
これ以外に事業の目的はないと思うのです
稲盛和夫

事業の目的は社員を幸福にすること
事業の目的は社会に貢献すること

事業の目的はそれ以外にない
事業の目的を間違えないこと

事業の目的は金もうけではない

事業の目的 2
企業理念 経営理念
企業理念 経営理念 2

企業の目的

全ての企業の企業目的はこれだと思います

(1)人間性の追求
(2)社会性の追求
(3)経済性の追求

企業の目的 人間性の追求
企業にかかわる全ての人が仕事を通じて人間性を向上させる
企業の活動を通じて社会に貢献する
企業の活動を通じて利益を出し、企業を存続させ、社員の生活を守り、納税する

(1)企業の目的  人間性の追求
仕事とは人格の延長
だから経営者にとって最も必要なものは「品性」

仕事を通じて新しい人や環境に出会い己を磨き高めてゆく
会社は修業の場、道場、人間性を向上させる場

(2)企業の目的  社会性の追求
仕事を通じて社会の役に立つ
人に迷惑をかける会社ならない方がいい
人の役に立ち、喜ばれ、感謝される仕事をする

社員が幸せになる仕事をする 社員を守る
社員が不幸になる会社ならない方がいい

(3)企業の目的  経済性の追求
会社は利益を出すがそれ自体が目的ではない
利益は会社存続のための手段
社員が経済的な安定を得るための手段

そう考えると企業の目的はわかりやすくなります

企業の目的を整理すると

(1)人間性の追求
(2)社会性の追求
(3)経済性の追求

となります

ん?違うんじゃないか?

ドラッカーは「企業の目的は顧客の創造である」といったはずだ!と思いますよね でも、原文はこちらです
There is only one valid definition of business purpose: to create a customer.
Peter Drucker (ピーター・ドラッカー)
- ビジネスの目的の正当な定義はただひとつ。顧客を作り出すことである。

そう、ここが間違えやすいところです
business purposeの訳を「企業の目的」とするか、「ビジネスの目的」とするかで理解の仕方が違ってくるのです
「ビジネスの目的」、つまり商売の目的は、顧客を作り出すことであり、利益を出すことではない
しかし、「企業の目的」は(1)人を幸せにし(2)社会に貢献すること、そのために(3)利益を出すことなのです

会社とは手段です。会社とは(1)社員を幸せにし、(2)社会に貢献するための手段なのです。

会社とは社長の理念=考えを実現するための手段です。経営理念を実現するための手段として会社があり、その会社を継続するための手段として利益が必要になるのです。会社を経営する目的は(1)社員を幸せにし、(2)社会に貢献することです。そのための手段として(3)利益が必要になります。また、経営理念の実現のために会社という手段が必要なのです。この関係をしっかり押さえておくことが重要です。

「企業は社会の公器である」と、松下幸之助氏もドラッカーも述べています。つまり、企業とは社長の私物ではなく、公の器(うつわ)であるということです。企業は社会に存在させてもらっているものである。

「『全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類、社会の進歩発展に貢献すること』これ以外に、企業の目的はないと、私は思っています」
(稲盛和夫/『心を高める、経営を伸ばす』

つまり、会社を経営する目的は(1)社員を幸せにし、(2)社会に貢献することです
従って、やはり、企業の目的はこの3つと言えるのです

(1)人間性の追求
(2)社会性の追求
(3)経済性の追求

企業は何のために存在するのか?
企業理念 経営理念
企業理念 経営理念 2

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