社是と社訓の違いを具体例で学ぶ

社是=会社が是(正しい)とするもの
社訓=会社で守るべき教え(訓は教えの意)、会社の教訓

「社是と社訓は同じ」と言う人もいますが、より正確に考えると、社是と社訓は違うものなのです。次の実例で具体的な違いを見てみましょう。

【三菱重工業「社是」】
一、顧客第一の信念に徹し、社業を通じて社会の進歩に貢献する。
一、誠実を旨とし、和を重んじて公私の別を明らかにする。
一、世界的視野に立ち、経営の革新と技術の開発に努める。

【ヤマトホールディングス「社訓」】
一、ヤマトは我なり
一、運送行為は委託者の意志の延長と知るべし
一、思想を堅実に礼節を重んずべし

ホームページより

三菱重工業の場合は「社是」ですから、会社が是(正しい)とするものです。ここには3つの是があります。3つの文章を要約すると、貢献することが是、和を重んじることが是、技術の開発に努めることが是、つまりそれが会社として正しいことといっています。

ヤマトホールディングスの場合は「社訓」ですから、会社で守るべき教え、教訓となります。3つの文章は「こうするべし」という教えとなっています。とくに1つ目(ヤマトは我なり)は、「自分自身=ヤマトという意識を持ちなさい」という思いであり、教えです。この教えというものが社訓となります。

したがって、三菱重工業の社是を「社訓」に変えたり、ヤマトホールディングスの社訓を「社是」にしたりすると、それぞれ3つの文章が少しおかしい感じがすることに気づくと思います。

たとえば、三菱重工業の社是の3つ目(世界的視野に立ち、経営の革新と技術の開発に努める)は、社是(会社が是とするもの)であっても社訓(会社で守るべき教え)ではないということです。

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