経営理念の3つの視点 経営観

経営理念を経営観、人間観、社会観という3つの側面から見てみましょう。

経営観 = 顧客観、商品観、技術観など、事業経営、経済に関わる物の見方(観)
人間観 = 倫理観、幸福観、死生観など、人間そのものに対する見方(観)
社会観 = 社会的使命観、未来観、世界観など社会全般に対する見方(観)

経営観
「経営」理念ですから、「経営」に関するものの見方が一番初めです。

【質問】
経営とは○○である。
社員とは○○である。
「○○」の部分に何の言葉を入れますか?

たとえば、「経営とは芸術である」「経営とは利他行である」など、いろいろな考え方があります。

経営観をもう少し分解すると、経営をするうえで必要な「顧客観」「商品観」「技術観」などとなります。たとえば、「顧客に対する考え方はこうする」といったものです。「顧客第一主義」という考え方もあれば、「社員が第一、顧客は第二」という考え方もあります。どちらが絶対に正しいというものではありません。人の人生と同じで十人十色、百人百様です。

商品については、いつでも世界最高の商品品質を目指す会社もあれば、世界最高でなくてもおふくろの味を大切にするという会社もあります。同じように技術では、世界初発の最新の技術を追求する会社もあれば、すでにある技術を組み合わせること技術を追求する会社もあるかもしれません。

また、人材に対する考え方も、社員は家族であるとする会社、社員はパートナーであるとする会社など経営に関わるすべての事象にしっかりした考え方=理念が必要となってくるのです。たとえば、「賃金の5原則」といわれるものがあります。

【賃金の5原則】
・賃金は通貨(現金)で支払わなければならない。
・賃金は直接本人に支払わなければならない。
・賃金は全額を支払わなければならない。
・賃金は毎月1回以上支払わなければならない。
・賃金は一定期日に支払わなければならない。

言われれば、「そうか!」というものであり、詳しくは知らなかったけど、実際にやっていたというものかもしれません。経営理念とは原理原則なので、こういった原則、ルールを一つひとつはっきりさせていく必要があるということです。

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