経営理念とはより強くより広い「思い」

あなたが毎日、思っていることが言葉にあらわれる、思っていないことは言葉にでない

「思いの強さ」と「思いの広さ」経営理念とは、信念にまで高まった社長の哲学であり、より広い価値観の集積であるといえます。これは「思いの強さ」と「思いの広さ」で表わされるものです。タテ軸に「思いの強さ」をとるとします。思いの強さには(1)普通、(2)強い思い、(3)信念にまで高まった強い思い(=哲学)の3段階があります。

(1)普通とは、ちょっと思っている程度、たまに口に出す、普段は忘れているレベルです。
(2)強い思いとは、熱く語るもの、飲み会で話し始めると声が大きくなるものです。
(3)信念にまで高まった強い思いとは、「これが私の信念!」と言い切れるもの、不動の哲学といえるものです。

ヨコ軸に「思いの広さ」をとります。(1)経営観、(2)人間観、(3)社会観の3つとすると、3×3のマトリックスができます
それをイメージしてください

「思い」は「言葉」に現われる「思う」というと、誰でも簡単に軽く考えます。しかし、この「思う」ということが大切なのです。

【質問】あなたは今日、一番多く思ったことは何ですか?

・仕事のこと(新製品の価格、納期、顧客のクレーム、明日の資料づくり、転職など)
・お金のこと(給与、ボーナス、昇給、月末の支払い、家賃、ローンなど)
・人間関係のこと(上司の悪口、仕事ができない部下、あの言い方が気に入らないなど)
・親族関係のこと(田舎のおじいちゃんの病気、両親とのケンカ、恋人との約束など)
・健康のこと(メタボ、健康診断の結果、高血圧、うつ、ジョギングなど)
・楽しいこと(今度行く海外旅行、週末のコンサート、合コンなど)

こういった事柄を絶え間なく考えているのです。たとえば、「会議に出ている」といっても、会議に関係のないことを考えている人がいます。週末の予定を考えている人、今日の飲み会のことを考えている人、そしてただぼーっとしているだけの人もいます。体は会議室にあっても、「思う」ことが人それぞれ違っているのです。

しかし、その場にいる人は全員、「会議に出ていた」と言います。たしかにそのとおりなのですが、そうではありません。一般的には「会議に出ていた」と言うかもしれませんが、本当は会議に出ていないのです。「思い」は別の場所にあるのです。こういった会議がまさに、経営理念=「思い」がバラバラの企業の縮図です。本人たちは仕事をしているつもりですが、実際には成果が出ず、生産性が上がっていないのです。

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