経営理念を伝えたために、社員が辞める、ことを恐れない

経営理念を浸透させようとすると、社員が辞めることがあります。

創業社長が3人で会社をつくったときから、ずっと経営理念を伝え、そして入ってくる社員にも同じように経営理念をずっと伝えているのであれば、それが大前提になりますから、社員が辞めるということは少なくなります。しかし中途で入ってくる人は、前の会社や考え方に強く大きく長く影響を受けている人ですから、あなたの会社が独自の経営理念を強く持っているとすれば、考え方が合いづらくなるので、その社員は辞めやすくなります。

さらに、自分が二代目社長、三代目社長などの場合、自分が持つ考え方、経営理念は、今までいる人との違いを生みやすいので、社員が辞めることがあります。

仮に本書を読んで、経営理念の必要性を強く思い、経営理念をつくり、「私がやりたいことはこうだ!」と強く思い社員に伝えた場合、社員は反発します。それでも社長が「絶対、この経営理念で行くぞ!」といえば、たとえその経営理念がいいものであっても、2割、3割の社員、多いときは半分くらいの社員が辞めるということも起こり得るのです。

しかし、それにひるんではいけないのです。自分とは考え方が違う社員がいても、腫れ物に触るように何もいわずそのままにしておくということが、会社の雰囲気を悪くし、会社の業績を悪くしてしまうというケースがたくさんあるのです。もちろん、無理にやめさせろと言っているのではありません。そうではなく、「私はこういうふうに考えている」ということを社員にきちんと伝えるということが大切なのです。そして、その人にはその人なりの考えがあるでしょう。そこを聞き、こちらも話し、丁寧にすり合わせていくということが大切なのです。

お互いに考え方を伝え合うことを恐れてはならないという意味です。社員が辞めるということを恐れるあまり何もいえないというより、自分が思っていることを言い、社員が辞めていくということのほうが幸せなのかもしれません。

たとえば、あなたがサッカーをやりたいとすれば、そこに野球をやりたいという人が入ってきたとしても、野球をやりたい人は幸せではありません。さらに、いつもサッカーをやる人と衝突を起こし、お互いに不愉快な思いをするということになるかもしれません。

日本には253万社の会社があるのです。たくさんの会社がある、たくさんの選択肢があるということです。何も無理をしてあなたの会社にいる必要はないということです。無理に考え方を合わせ、お互いに不愉快な思いをしてやっていくより、それぞれ自分の道を行くほうが幸せではないでしょうか。

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