非言語の経営理念が「社風」をつくる

経営理念の中には、「言語化された経営理念」もあれば、「非言語の経営理念」もあります。この非言語の経営理念が「社風」をつくり上げるものとなるのです。どの会社でも創業当時は、言語化された経営理念はありません。しかし、「非言語の経営理念」はあるのです。

言葉になっていないが、社長の頭の中にだけある「経営理念」です。創業メンバーは身近で社長の一挙手一投足を見ながら、社長の非言語の経営理念を"察して"仕事をしていくのです。これが日本人の素晴らしいところです。

しかし、社員が増え、30人を超えるくらいになると問題が起こります。社員が社長の毎日の言動を見ることが少なくなるのです。「きょうは、1回も社長を見ていないな......」社員がそう思い始めたときが、黄色信号がつき始めたときといえるかもしれません。そうなると、社員は社長が何を考え、どんな行動をしているのかがわからなくなるのです。社員のベクトルが合わなくなり始めるのです。

そうはいっても、全社員の一つひとつの行動をいちいち指示するわけにはいきません。だからこそ、判断する基準や行動する基準が言葉として必要になってくるわけです。それが「言語化された経営理念」です。言わなくてもお互いに察してやっていく親族や夫婦のような「非言語の経営理念」から、「言語化された経営理念」にシフトする必要があるのです。つまり、「経営理念」をつくる必要があるということです。

売上10億円、社員30人が、「言語化された経営理念」をつくり始める一つの基準なのかもしれません。実際は、非言語の経営理念が「社風」をつくっているところも多いのです

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