経営理念の浸透とテレビの関係

日本人は1年間で何時間、テレビを見るのか?ここに一つのデータがあります。年間の勉強時間とテレビを観る時間についてのものです。小学校6年生の年間総授業時間数は980時間だそうです。これを365日で割ると、1日平均2.6時間ということになります。

一方、日本人の平均テレビ視聴時間というのは5時間1分だそうです。年間にすると、5時間×365=1825時間。高齢者が長い時間テレビを観ている時間を除いたとしても、1日3時間テレビを観たとしたら、365×3時間=1095時間で、年間の小学校の授業時間数980時間よりも多くなるということです。つまり、学校の授業よりもテレビの影響のほうが大きくなるということです。

経営理念についても同じようなことがいえます。1年間で毎日5分を200日=1000分(約16時間)なら、1週間に観るテレビの時間(3時間×7日=21時間)よりも少ないことになります。日本人の平均5時間で考えれば、4日間(5時間×4日=20時間)で、1年間の経営理念を学ぶ時間よりも多くなるということになります。

つまり、どれほど熱心に話そうが、接触時間数が少なければ、やはり接触する時間が多いものに影響されるようになってしまうのです。経営理念を毎日5分1年間唱える16時間は、1週間のテレビを観る時間3時間×7日=21時間に時間数で負けるのです。

さらに、驚きの事実があります。先ほどお話した、年間の労働時間1680時間(=7時間×240日)は、日本人の1年間のテレビの視聴時間より145時間も少ないのです。つまり、働く時間よりテレビを観る時間のほうが多いということです。

ですから、表面的には社長の言うことを聞いても、本当に影響を受けているのはお笑いタレントなのかもしれません。自社の経営理念より、朝の天気予報のお姉さんが言っていたことを覚えているなんてことが起こりえるのです。したがって社長は、事あるごとに話したり書いたりしながら、全社員に対して自分の考えを伝える努力をしなければ、テレビに簡単に負けるということになるわけです。

*2005年度のフランス・カンヌで開催されたテレビ番組の国際見本市『MIPTV』で発表された統計によると、世界で最もテレビを観る時間が長いのは日本人で、1日のテレビ視聴時間は平均5時間1分だった。

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